
千葉市中学校長会研修計画
- 研修方針
学校経営の責任者として、学校教育の今日的課題や学校経営上の諸問題について研修を深めるとともに、校長相互の情報交換と連絡・調整などを行い、千葉市中学校教育の一層の充実・発展を図る。
(1) 研修活動の中心課題
・ 豊かな心をはぐぐむ教育の推進
・ 基礎基本の重視と個性を生かす教育の推進
・ 自己教育力の育成
・ 伝統と文化の尊重と国際理解の推進
(2) 千葉市の教育施策の基調「人間尊重の教育」
・ 次代を担う子どもたちをはぐぐむ
・ 心のふれあう生涯教育を振興する
・ 個性豊かな新しい千葉文化を創造する
・ スポーツ・レクリエーション活動を振興する - 研修主題
『社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く人間を育てる中学校教育』 - 主題設定の理由
グローバル化などにより、世界全体が急速に変化する中で、産業の空洞化や生産年齢人口の減少、少子高齢化社会の到来など、我が国は深刻な諸課題を抱えている状況にある。また、知識基盤社会と呼ばれる今日の社会に対応しつつ、これらの課題を乗り越えて、今後も持続可能な社会を実現するためには、生涯学習に適合した新たな社会モデルを構築していくことが必要である。
このような状況のもと、新学習指導要領においては、これまでの学校・保護者・地域が「生きる力」の理念を共有することの大切さが継承され、学校現場においては、確かな学力の確立、豊かな心や健やかな体の育成や、チーム学校としての一層の推進が求められる。来るべき未来に向け、めまぐるしく変化する社会や、いつ起きるかわからない自然災害などに対して、困難に直面しても諦めることなく柔軟、かつ、正確に対応することの出来る「社会を生き抜く力」を、実社会との関わりを更に重視しつつ、育成する必要がある。そのためにも、チーム学校としての一層の推進等が重要である。
本市では、体験的な学習や問題解決的な学習を通して、調べ方や学び方を身につけさせる確かな学びの創造、さらには、いじめ・不登校・反社会的行動等の生徒指導上の諸問題への対応等に、校長のリーダーシップに基づいた多様で柔軟な教育実践が求められている。
本市中学校長学校運営協議会は、次代を担う生徒たちが、社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く豊かな人間性と創造性を備え、社会においても自立的に生きていく力が育っていくことを切に願い、千葉市教育施策を踏まえ本主題を設定した。 - 本年度の研修の重点
(1) 「時代を超えても変わらない価値があるもの」を見据えつつ、新しい時代に即応した研修に努める。
(2) 学校経営上の諸問題及び学校教育の今日的課題などについて研修を深める。
(3) 新学習指導要領の改訂の趣旨を見据え、題材・指導方法等における諸課題の解決を図る。
(4) 千葉市教育委員会との連携のもと、千葉市小中特別支援学校の相互の情報交換を密にし、よりよい学校経営に努める。 - 研修の内容及び活動
(1) 中学校長全体研修会(5回)
(2) 東西地域別中学校長研修会(2回)
(3) 新任校長研修会(1回)
(4) 近隣小中特別支援学校長合同研修会(1回)
(5) 県外視察研修
・第一班 **方面( 月)
・第二班 **方面( 月)
・第三班 **方面( 月)
(6) 対外研修
・千葉県中学校長会全体研修会(総会)
・千葉県中学校長会研究協議会
・関東甲信越地区中学校長会研究協議会(神奈川大会)
・全日本中学校長会研究協議会(和歌山大会)
・大都市中学校長会連絡協議会(**大会)
(7) その他
・「研修のあゆみ」の発行
・市教育委員会関係行事 - 具体的研修及び内容
(1) 中学校長会全体研修会(5回)
[目的と内容]
各専門委員会の年間活動計画及び活動報告について提案・協議する。また、「学校経営研修」「講演会」を実施するとともに、必要に応じて情報交換を行い、校長としての職能や資質の向上を図る。
[具体的な内容と運営]
第1回(4月)
・各専門委員会の組織編成について
・研修計画、情報交換、各専門委員会の打ち合わせ
第2回(5月)
・学校経営研修
・課題研修会
・各専門委員会の年間活動計画、情報交換
第3回(9月)
・講演会 ※内容未定
・専門委員会より、情報交換
第4回(1月)
・教育長講話
・専門委員会より、情報交換
第5回(2月)
・各専門委員会年間活動報告
・次年度研修計画(一次案)、情報交換
(2) 東西地域別中学校長研修会(2回)
[目的]
会場校の授業参観及び県中学校長会研究協議会の提案、教育課程実施上の諸問題などについて提案・協議するとともに、学校経営上の諸問題についての情報交換を行い、校長としての資質を高める。
[期日]
第1回 令和2年6月
第2回 令和2年11月
(3) 新任校長研修会(小中学校長学校運営協議会主催:中学校研修委員が担当)
[目的]
校長の職務や直面する学校経営上の諸問題について、経験者から情報やアドバイスを得、学校経営者としての資質の向上を図る。
[日時]
令和2年6月
[会場]
千葉市教育会館
[内容]
・人事異動関係書類の記入の仕方について (中学校研修委員長担当)
・学校経営上の諸問題について (小・中学校別、助言者は小・中学校長会長)
(4) 近隣小中特別支援学校長合同研修会
[目的]
授業参観、協議会を通して相互理解を深めるとともに、相互の連携を図る。
[日時]
令和2年10月26日(月)
[会場(提案校)]
市内10ブロック(本年度は小学校が会場)
(5) 県外視察研修
[目的]
校長の抱える教育課題を解明し、学校経営に資するため、他県の実践先進校や教育関係機関の取り組み及び社会教育施設等を訪問し、資質・職能の向上を図る。
(6) 対外研修
[千葉県中学校会全体研修会(総会)]
・日時 5月
・場所 県教育会館大ホール
[千葉県中学校長会研究協議会]
・日時 10月
・場所 県教育会館大ホール
[自由研究]
・令和2年度は1名の自由研究を『県研究紀要』に掲載
[関東甲信越地区中学校長会研究協議会「神奈川大会」]
・日時 6月18日(木)19日(金) ※中止
・場所 神奈川県民センター
[全日本中学校長会研究協議会「和歌山大会」]
・日時 10月22日(木)23日(金)
[大都市中学校長会連絡協議会「–大会」]
・日時 11月
(7) その他
[『研修のあゆみ』の発行(小中学校合同作業)]
・編集の方針
- 千葉市小中学校長学校運営協議会の今年度の研修記録とする。
- 次年度以降の研修のために活用できる資料とする。
- 対外的な研修活動にも役立つ資料とする。
[市教育委員会関係行事]
月日(曜日) | 行 事 名 | 担当課 |
4月 | 全体校長研修会(小中学校長会臨時総会) | 教育指導課 |
7月 | 管理職特別研修会(人権教育) | 教育指導課 |
8月 | 千葉市中学校教育課程研究協議会(中) | 教育指導課 |
公立高校入学者選抜実施要項説明会(千葉市) | 教育指導課 | |
12月 | 人事異動方針説明会 | 教育職員課 |
千葉市小学校長会研修計画
- 研修計画
(1) 学校経営の責任者として校長の職能を高めるために、学校経営上の諸問題、学校教育の今日的課題等について研修を深める。
(2) 各学校の教育を一層充実・発展させるために、情報交換、連絡、調整をする。 - 研修主題
新たな知を拓き、人間性豊かな社会を築く子どもを育む小学校教育の創造』
-夢と思いやりの心を持ち、チャレンジする子どもの育成を目指す校長の在り方- - 主題設定の理由
本市では、教育施策の基本理念である「人間尊重の教育」を基調としている。そして、本市で学ぶ全ての子どもたちが「千葉市で学んでよかった」と思えるような子どもを中心に据えた教育を進めている。
現在、子どもの学びを支える環境を整える中で「確かな学力、豊かな心、健康・体力」のバランスがとれた児童の育成と、「生きる力」の確実な育成の実現に向け、創意工夫を生かした特色ある教育活動と、校長としてのリーダーシップや経営力が強く求められている。
一方、子どもたちを取り巻く環境の変化は著しい。厳しさを増す経済環境や、人間関係の希薄化やいじめ等にかかわる規範意識の問題など様々な課題が山積する中、「知識基盤社会」の時代を生き抜いていかなければならない。これからの時代を担う子どもには、よりよい課題解決のために主体的・自律的に行動し自らの可能性を切り拓いていく力、人間性豊かな社会を構築していく基礎となる力が求められている。
こうした中、豊かな創造性やしなやかな知性を発揮しつつ、互いの個性や絆を大切にする社会づくりに貢献できる子どもを育むために、全国連合小学校長会、関東甲信越地区小学校長会、千葉県小学校長会の研究主題及び千葉市教育施策の目標を踏まえて本研修主題を設定した。本市の基本理念である「人間尊重の教育を基調とした『わかる授業 楽しい教室 夢広がる学校』づくり」をさらに充実させ、千葉市学校教育推進計画に示されている「夢と思いやりの心を持ち、チャレンジする子ども」の実現を図るために、地域の教育力を一層生かした教育とともに、学力の定着や規範意識の向上など、更に充実発展させることを目指している。
研修を通して本市小学校教育の展望と校長の使命を明らかにする。また、子どもたちが夢と希望をもち、創造性や知性を発揮し、将来にわたって人間性豊かな社会を築くための「生きる力」を育む確かな学校づくりを目指し、識見、企画力、指導力などの向上に努める校長の在り方を探求していきたい。 - 本年度研修の重点
(1) 校長としての職能・資質の向上を図るため、目的を明確にした活力ある研修を推進する。
(2) 学校経営上の諸問題及び学校教育の今日的課題等について研修を深めるとともに、千葉市小中特別支援学校の相互の情報交換を積極的に行い、よりよい学校経営の推進を図る。
(3) 「校長の使命感・校長の企画力・校長の指導力」等、校長としての基本的内容の研修に取り組む。
(4) 千葉市教育委員会との連携を図る。 - 研修内容と方法
I各種研修
1 千葉市小中学校長会学校運営協議会主催
(1) 地域別研修会(※行政区単位)
前期 … 4、5、6、9月
後期 … 10、11、1、2月
(2) 千葉市新任校長研修会
(3) 近隣小中特別支援学校長合同研修会(※合同研修は中学校が担当)
(4) 千葉市小学校長会研究協議会 今年度は、指定都市研究協議会と同時開催
(5) 県外研修(各地域別)
2 千葉県校長会主催
(1) 千葉県校長会全体研修会
(2) 千葉県小学校長研究協議会
(3) 千葉県小学校長会「研究紀要」誌上提案 ※予定なし
3 全国校長会主催
(1) 関東甲信越地区小学校長研究協議会茨城大会(関ブロ大会)
・日時 6月11日(木)12日(金)
・場所
(2) 全国連合小学校長会研究協議会京都大会(全連小大会)
・日時 10月29日(木)30日(金)
・場所 勧業館(みやこめっせ)、他
(3) 指定都市小学校長会研究協議会 境大会
・日時 11月5日(木)6日(金)
・場所 ホテルアゴーラリージェンシー境
4 その他
(1) 「研修のあゆみ」第49号の発行(小中合同研修委員会で編集)
(2) 市教委主催の小学校教育課程研究協議会の参加
(3) 市教委主催の⼩学校教育課程研究協議会の参加
(4) 市教委主催の管理職対象の研修会への参加
II各種研修の運営について
1 地域別研修
(1) 運営について
・4月の会場については、地域別部会長の所属する学校で行う。
・会場校の割り振りは、前年度中に4月の会場を除いて計画を立案するため、地域別会長の学校が同一年度に2回になる場合があるが、計画に従う。
・運営については、各地域の主体性に基づき計画的に進める。
・4月は年間計画の立案に当て、他の5回は提案・協議を行う。
・6月は授業参観を組み入れる。その際、研究協議の中に授業についての話し合いの時間をとる。
・研修委員長は、年度終了前に教育指導課の校長会担当統括指導主事に次年度の指導者の派遣依頼を行う。
(2) 研修会の日程と主な内容
・学校経営概略説明、教育施設等見学
・市教委連絡、運営委員会・専門委員会報告等
・提案・協議
本市教育理念である「人間尊重の教育を基調とした『わかる授業 楽しい教室 夢広がる学校』づくり」をさらに充実させ、「夢と思いやりの心を持ち、チャレンジする子ども」の育成を目指した学校経営者としての努力、特色ある学校づくり、その具体的な取組等を校長の関わりを中心に提案・協議する。
・時の話題と教育情報の交換
(3) 提案テーマについて
提案の研修テーマが偏らないよう、領域A~Fについて各地域で前年度末に割り振る。4月の地域別研修会で各会場校の校長(提案者)は、予め割り振られたA~Fの領域の中で、自校の実情に合わせて課題を選択し提案の見通しを持つ。
領域 | 課題 |
A | 学校経営、現職教育、教育環境の整備、学校図書館教育 |
B | 教育課程、健康安全教育、情報教育、環境教育、総合的な学習の時間 |
C | 生徒指導、教育相談、道徳教育 |
D | 人権教育、国際理解教育、特別支援教育、福祉教育、キャリア教育 |
E | 学校・家庭・地域社会の連携、幼保小中の関連教育 |
F | 学校評価、学校評議員、学校危機管理、学校二期制、防災教育他 |
※提案の内容について
・校長の関わりを明確に記述し、意図することを的確に述べる。
・第1回地域別校長研修会において、各校の課題を持ち寄って各地区の重点課題を検討し、提案や時の話題等でも取り上げる。
(4) 時の話題の情報交換と意見交換(年4回)
・今日的課題を取り上げる。校長として最近の話題を提供して話し合いを深める。
・6月は授業参観を行うので、時の話題は行わない。
・指定都市校長会、全連小、関ブロ校長会、県校長会等に関する情報提供と意見交換をする。
・1月は11月の研究協議会の各分科会の報告に充ててもよい。
・4回のうち1回を区ごとに工夫し運営してもよい。(例)養護教育センターからの話 研修委員か企画する。
2 千葉市小学校長研究協議会
(1) 期日 令和2年11月18日(水)
(2) 会場 千葉市教育会館
(3) 運営担当 割当表により令和2年度の担当は稲毛区。「千葉市小学校長研究協議会」実施要項を作成し、7月の小学校研修委員会で提案。
(4) 提案領域割当 提案テーマから課題を選択する。
年度 | 中央区 | 花見川区 | 稲毛区 | 若葉区 | 緑区 | 美浜区 |
令和2年度 | C 生浜西小 | D 西の谷小 | E 千草台小 | F 桜木小 | A 小谷小 | B 磯辺第三小 |
・原則として年度内に各区内の地域別校長研修会で同領域を提案予定の方に提案を依頼する。
・提案領域の該当者がない場合、前年度に同領域を提案した方に依頼する。
(5) その他
・指導助言者については、研修委員長が校長会担当統括指導主事に派遣依頼をする。
・来賓は、小学校長会会長が直接依頼する。(案内状を研修委員長が作成し同席する。)
・指導助言者への案内状は、研修委員長が担当する。
・来賓・指導助言者の当日の協議会資料等は、研修委員長が直接届ける。
・予算は、学校運営協議会の計画による
(6) 役割分担 担当区の計画による。(※令和2年度は稲毛区が計画)
3 近隣小中特別支援学校長合同研修会
(1) 期日 令和2年10月
(2) 会場 別計画(平成14年度から実施) ※「小→中→小」の3年で1サイクル
(3) 担当 令和2年度担当は小学校(研修委員長が計画。5月の合同研修委員会で提案)
(4) 組織及び運営 行政区による中学校区(通学区域)別とし、近隣20校を目安として編成。
4 新任校長研修会 (小中学校長学校運営協議会主催)
(1) 目的
校長の職務や直面する学校経営上の諸問題について、経験者から情報を得て、よりよい学校経営に生かすようにする。
(2) 期日 令和2年6月 13:30~16:30
(3) 会場 千葉市教育会館
(4) 担当 中学校研修委員会の計画による。
(5) 内容
○全体会:危機管理、人事異動事務等
○小中別分散会:学校経営上の諸問題
5 県外研修
(1) 目的
○千葉市と異なる地域の教育情報を得、実践を視察することによって、視野を広め校長として見識を高め、もって自校の学校経営に資する。
○研修の具体的な目的については、現在抱えている課題や将来を視野に入れた教育問題を十分に検討する。
(2) 計画
計画立案に当たっては、研修の基本方針に則り、充実した研修になるよう十分配慮する。
(3) その他
○市教委と連携を図り、訪問先、内容等を適切に定め、県外研修本来の目的を達成できるように努める。
○研修先の決定は研修主題から対象を選定し、訪問する学校・行政機関等は2箇所以上とする。